収穫が始まる6月、ブルーベリーを味わいましょう!
気温が高くなると今までと別の準備も必要になります、忘れずにやっていきましょう。
収穫
美味しく実った果実を収穫して食べましょう
害虫と防虫
美味しい果実を食べられたり、毛虫に刺されないように注意
水やりは程々に
猛暑が続く日々と雨が続く日々で水の上げ方を分ける
6月のブルーベリーの状態
ハイブッシュ系の品種で6月から収穫ができるようになります。
一方で、鳥や毛虫の被害が出る時期でもあります。ブルーベリーの状態をこまめに確認しながら対策しましょう。
また、6月から収穫できる品種は早生(わせ)とも言われてますが、早世品種の中には6月下旬頃から翌年の花や実のもととなる花芽が枝の先端に作られるものもあります。
ハイブッシュのブルーベリーの収穫
スパルタンやオニールなどの早生品種は6月前半から収穫できます。同じ房の中でも実によって成熟度合いは異なるので、果実の色をよく見て判断しましょう。
果実は先端側から色付き始め、緑からピンク、そしてブルーへと色が変わっていきます。果物には追熟するものと追熟しないものがありますが、ブルーベリーは追熟しないため、樹上で完熟させてから収穫します。果実と枝をつないでいる果柄の方まですべてブルーになってから4、5日後が収穫適期です。親指と人差し指で実を軽くつまんでねじると簡単にとれます。この時、成熟した実であれば果実のみがとれ果柄は枝に残りますが、未熟な実では果柄ごと取れてしまいます。
対策しないと全部食べられて防鳥
ブルーベリーはムクドリ、ヒヨドリ、スズメ、カラスなどによる鳥害にあうことがあります。鳥は完熟した果実を狙うので、果実が色付き始める頃までには防鳥対策を施しましょう。簡単で効果が高い方法は樹全体を覆うようにネットをかぶせることです。防鳥ネットはホームセンターやインターネットなどで販売されている一般的なものを使用します。
- 樹高よりも高く支柱などを数本立てる。
- そこに網目の大きさ20〜30mm程度の防鳥ネットをかぶせる。
- わずかな隙間があっても鳥たちは侵入してくるので、下までしっかり覆う。
実りすぎてるときは摘果も手段の一つ
摘果は基本的には5月に行いますが、受粉直後は実もまだ小さく、どの程度減らせばよいか見当がつかないことがあります。そもそもブルーベリー栽培において摘果は必須ではないため、様子を見て6月になってから摘果してもOKです。
摘果する量は、品種や木の大きさにあわせて調整します。
とは言え難しいですよね?なので毎年慣れていきましょう。植え付けしてから3年ぐらいはとり採りすぎなぐらいで丁度いいです。
6月は水の与えすぎ・少なすぎに注意
6月は梅雨時期ですが、空梅雨などであまり雨が降らないこともあります。ブルーベリーの根は細く浅い位置にはえているため水切れしやすい傾向にあります。水切れすると果実が委縮したり落下したり、枝まで枯死してしまうこともあったりしますので注意しましょう。ただし、水をやりすぎると今度は根腐れを起こしますので、土の状態をよく見て、乾いたらたっぷりあげるようにします。
地植え栽培での水やり
6月は雨や曇りの日が多く、水分が程よく供給され乾くのにも時間がかかります。そのため、基本的に水やりは不要です。4日以上快晴が続くなどして、土の表面が乾いてきたら水を上げることを考える(ウチではあげてません)
鉢植え栽培での水やり
梅雨の間は雨や曇りが多いため、水の上げすぎに注意が必要です。春と同じように1日1回機械的に水をあげてしまうと水分過剰になってしまうので、土の表面の状態を見ながら水をやります。目安として、晴天が2日以上続くようなら水をあげましょう。
鉢変え
梅雨時期は気温が高過ぎず曇りや雨の日が多いため、植え替えをしてもブルーベリーへのダメージが少なく済みます。夏は暑すぎて植え替えには適しませんので、苗木を追加購入した方や冬から春にかけて鉢替えし損ねた方は梅雨入り初期に行って夏に備えましょう。
- 木を大きくしたい場合
大きな鉢に植え替えます。ただし、大きすぎる鉢では水の管理が難しくなりますので、一回りか二回り程度大きな鉢に留めましょう。 - 木を大きくしたくない場合
根詰まり解消のために根の外側をぐるっと3cm程度カットして同じ鉢に戻します。
剪定(緑枝剪定)
樹形を整えたり、適切な成長を促したりするために剪定を行います。
- 余分な枝を除く
地下茎から生えてくるサッカーや木の中心に向かって伸び他の枝と重なってしまっている枝などを根元から切り落とします。風通しが良くなり病害虫の発生を防げ、不要な部分に栄養が分散されることもなくなります。
- 新梢の摘心をする
緑色の若い新梢が伸びすぎると株自体が大きくなってしまうため、30㎝以上伸びた場合は3分の1程度切り詰めます。摘心をすると切った部分の下から新たに枝が出て枝数が増えますが、枝が株の外側に伸びるよう外側についた芽の上で切りましょう。なお、花芽は枝の先の方に付くため、花芽ができる前の6月上旬あたりまでに行います。
剪定した枝で挿し木(緑枝挿し)
剪定で切り取った枝を使って挿し木ができます。6月も挿し木にチャレンジできる月なので、興味がある方は是非!
発根するまでは水を吸う力が弱いため、乾燥して枯れないようにします。6月の梅雨は雨や曇りの日が多く、湿度が高いので成功しやすいです。
加えて、半日陰に置いたり、定期的に水をあたえたり、半日陰におけば7割以上の確率で成功します。
- 上の葉を2,3枚だけ残し、下の葉は取り除く。残した葉が大きければ半分に切る。
- 挿し穂の下部をよく切れるナイフで斜めに切り、反対側からも切って尖らせる。
- ピートモスと土を混ぜた用土に挿す。
パテント品種については、個人で楽しむ分には問題ありませんが、販売したり知人に譲ったりはできませんのでご注意ください。
肥料
5月下旬に追肥をしていない場合には、ブルーベリーが吸収しやすいアンモニア系窒素を含む固形ないしは粒状の肥料を土の表面に置き肥します。ブルーベリー専用肥料であれば適した内容で配合されているため安心です。